認知症を引き起こす意外な原因

意外に思うかもしれませんが、難聴も認知症の危険因子です。その理由はまだはっきりとわかっていませんが、難聴により他者とのコミュニケーションが減ったり、直接的には脳への音刺激が減ることで、認知機能が低下すると考えられています。耳が聞こえにくいと感じたら、補聴器をつけるなど、早めの対策が必要です。

補聴器は慣れるまでに3ヵ月程度かかるといわれています。それまであきらめずに使い続けることが大切です。一度試してみてすぐにやめてしまった人も、認知症予防と思ってがんばってください。

その他の原因として、アルコールの飲み過ぎで脳が萎縮し、認知症の発症を招くことがあります。節度のある飲酒を心がけましょう。また、睡眠薬などの薬によって一時的に認知機能が低下することがあります。薬を変えることで症状が治ることもあるので、かかりつけの病院に相談することをおすすめします。