子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」
5章 目指すところ
(コラム)発達障害の子どもに対する誤解
発達障害の子どもには下記のような特徴があります。
・発達が遅れる
・発達が偏る
・発達がゆっくり
そのため集団生活では、他の子どもよりも目立ってしまいます。
しかし、このような特徴があるからといって、必ず治療が必要というわけではありません。
その子のレベルに会わせた対応が必要ではありますが。
発達障害は病気ではない
全ての子どもの中で、発達障害の子どもは約6%いると言われています。
6%のうち、医学の世界で障害や疾患とみなされるものは、約2~3%です。
発達障害は、病気ではなく、発達の偏りなのです。
診断名は、医学的サポートのために必要
病気ではなくても、専門医は医学的なサポートするために、カルテに診断名を付ける必要があります。
具体的な診断名を付けられたからといって、必ずしも障害児であると認定しているのではありません。
障害との境目は? 生活に支障が出ると発達障害
発達障害かどうか判断する基準は、生活面で問題が生じているかどうかです。
生活に支障がでていなければ、無理に診察を受ける必要はありません。
発達の段階に偏りがあっても、社会にうまく適応しているのであれば、発達障害とはみなされません。
※子どもの個性と発達障害
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基本的に、親が「子どもの個性」だと思っているのであれば、障害ではありません。 親が個性と思えないほど生活に支障がでた場合には病院へ相談するとよいです。 |
まとめ
・発達障害はいわゆる病気ではない。
・医学的な面から対処が必要な人は、少数である。教育的、社会的対応は必要であるにしても。
・診断名は医学的なサポートに必要だからつける場合がある。障害児という認定ではない。
・定期的な関わりは、重症化する芽を早期に見いだすことが出来る。こどもの成長を見守ってくれる人、こどもが相談する気持ちになれる人を見つけておいてあげましょう。
- index -
1章 はじめに
2章 子どもはどのように成長していくのか
1歳頃
2歳頃
3歳~
4歳~
6歳~
10歳~
3章 発達障害の基礎知識
4章 主な発達障害
ADHD(注意欠如・多動性障害)
LD(学習障害)
PDD(広汎性発達障害)
5章 目指すところ
6章 発達障害が疑わしいと感じたら
子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」